耐震性が高い言われている木造ツーバイフォー工法って本当に地震に強いの?
前回のメルマガで賃貸契約者の動向調査(首都圏版)の調査によると、魅力に感じる賃貸住宅のコンセプトの第一位が『防災』というお話をしました。
自然災害が増えているからこそ、入居者もオーナー様も気になるコンセプトだと推測されます。
特に、自然災害の中でも不安になるのが「地震」ではないでしょうか?
そこで、今回は、女性専用賃貸アパート「PRIMA」でも採用している木造ツーバイフォー工法が、日本で多発している地震に対して本当に強いのかどうか?特徴から在来工法や他工法との違い、そして実績を踏まえて探っていきたいと思います。
【ツーバイフォー工法の特徴】
19世紀初頭に北アメリカで発祥して、20世紀初頭には北アメリカ全域で標準的な住宅建築工法として定着しました。木造壁式工法として、建物を「面」で支えることが大きな特徴です。
性能面では「耐震性」「気密性・断熱性」「耐風性」「耐火性」に優れています。
引用先:一般社団法人 日本ツーバイフォー協会のWEBサイト参照)
▼ツーバイフォー工法とは(一般社団法人 日本ツーバイフォー協会のWEBサイト参照)
https://www.2x4assoc.or.jp/build/trait/
【木造ツーバイフォー工法の耐久性ってどうなの?】
<日本におけるツーバイフォー工法の耐久性>
木造ツーバイフォー工法は、北米発祥の工法ですが、日本でも40年以上の歴史があり、多くの住宅に採用されています。耐久性に関しては、適切な設計・施工・メンテナンスが行われれば、長寿命な住宅が期待できます。
<現存する日本最古のツーバイフォー住宅の例>
旧木下家別邸(大磯迎賓館):神奈川県大磯町にあるこの建物は、1912年(大正元年)に貿易商の別荘として建てられ、平成24年に国登録有形文化財に指定されており、現在もレストランとして利用されています。木下建平氏がアメリカ帰りの建築家小笹三郎氏に依頼して建てられたと言われています。
▼旧木下家別邸のホームぺージはコチラ
https://www.oisogeihinkan.com/
【在来工法とツーバイフォー工法との違い】
在来工法は日本の伝統的な工法で、柱と梁で建物を支える点が特徴です。
ツーバイフォー工法はアメリカ、カナダで広く普及し、面で建物を支えるのが特徴です。
それぞれのメリット、デメリットを箇条書きにしてみましたのでご覧ください。
<在来工法のメリットとデメリット>
◎メリット
*設計の自由度
*リフォームのし易さ
*通気性
*施工業者が多い
◎デメリット
*耐震性
*断熱性・気密性
*工期がかかる(自由度がある分)
*コストアップ(オーダーメイドによることと工期がかかる点から)
<ツーバイフォー工法のメリットとデメリット>
◎メリット
*耐震性・耐風性
*断熱性・気密性
*耐火性
*コストパフォーマンス
◎デメリット
*設計の自由度
*リフォームのし易さ
*施工業者が少ない
それぞれ、一長一短はありますが、どのような建物を建てたいのか?その目的に応じた工法を選択する上でも、それぞれの工法のメリットとデメリットは知っておいて損はありません。
【過去の震災から読み取るツーバイフォー住宅の強さ】
ここからが、今回のテーマである本当に地震に強いのかどうか?の話をします。
結論から言うと、強いんです。
その根拠となる話をしていきますね。
ツーバイフォー工法は耐震性の高さで知られており、実際に過去の大きな地震においても、良好な実績を示しています。
では、具体的に過去の大きな震災の事例から紐解いていきます。
阪神淡路大震災では、全壊した建物が約10万棟に対して、ツーバイフォー工法で全壊した建物はなんと0棟でした。(参考文献:日本ツ―バイフォー建築協会の調査によるもの)
次に、東日本大震災では、全壊した建物が約12万棟に対して、ツーバイフォー工法で全壊した建物の数(津波を除く被害)は、なんと7棟という数字でした。
この7棟は、実際の調査によると地盤の崩壊によるものでした。
(参考文献:日本ツ―バイフォー建築協会の調査によるもの)
これらの数字から、ツーバイフォー工法の建物は地震に対する耐震性能が高く、全壊した棟数が他の工法に比べて少ないことから地震に強い工法とであると十分言えるのではないでしょうか。
【GIFTからのアドバイス】
弊社のフラッグシップであるコンセプト型賃貸住宅である「PRIMA」・「BANK‘S HOME/La storia」は、地震や火災にも強い木造2X4工法を採用しております。(※La storiaは標準は在来工法ですがオプションでツーバイフォー工法が選べます)
また、昨今では、建築費が高騰している最中、RCや鉄骨造に比べてコストダウンが図れて、尚且つ耐久性の高い木造建築が見直されてきています。
参考までに、工法別でそれぞれの性能や特徴を比較した一覧表を作成したので参考にしてみてください。
<工法別・特徴比較別比較表>
上記の比較表から、木造ツーバイフォー工法が見直されている理由がわかります。
何年持たせたいかにもよりますが、木造だから、鉄骨造やRCよりも耐久性が低いとか耐震性が劣るということは言えないと考えます。
どの工法においても、永く健康状態で維持するためにはメンテナンスは必ず必要です。
更に大事なのは、入口で建築費がどのくらいかかるのか?家賃収入に対して収益性はどうなのか?維持費はどのくらいかかるのか?
そして出口で解体費用がどのくらいかかるのか?
トータルで検証してどの工法でアパートを建てるのかをしっかり検証して見定めることが重要だと考えます。
このブログの内容が皆様のアパート建て替え、或いは新築時にお役に立てれば幸いです。
私達、株式会社GIFTでは、オーナー様に「建てて良かった」と心から思える資産となる賃貸アパート商品をご提案しています。
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古川 健一
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