この頃、1人暮らし需要が見込めるエリアのお客様でも
「ワンルームは飽和しているので、1LDKが良いといわれた」
「他社さんが2LDKの提案だったので、2LDKで検討したい」
というような、ワンルーム以外のアパート建築をご所望される場面が多くございます。
今回は、飽和気味のワンルームではなく、他の間取りを建てるべきかについてご回答します。
結論は、そのエリアにあった間取りのアパートを建築するべき。
アパート経営は数十年続きます。
その間に賃貸市場の流行の波はいくつも訪れて廃れていくでしょう。
長い年月、安定した賃貸経営を続けるためには
建築時の流行や需要に乗るだけでなく、
長期的な視点で考える必要があります。
ワンルームが多いから他の間取りを検討するのではなく、
・駅からのアクセスが悪ければ、ファミリー向けにする
・大学や病院が近くにあるならば、単身向けにする
など、きちんとエリアの市場性を見極めたうえで、アパート建築をされると良いと思います。
ワンルームが飽和している理由とは?
ワンルームが最も新築された年は、1988~1990年です。
第2次ベビーブーム世代が高校を卒業して1人暮らしを始める年にあたります。
1973年(昭和48年)の出生数が209万人をピークとしてその後の出生数は減少傾向です。
そして2020年の出生数は84万人と1973年に比べ約40%も減少し、最も少ない年となりました。
だから、ワンルームの賃貸が飽和していて、空室が目立ち始めているのです。
1LDKや2LDKを建てても安心はできない
「ワンルームの供給数が足りない」と言われてワンルームを建てたものの、
30年経った今では空室に悩んでいるという方も多くいらっしゃいます。
いま「ワンルームが飽和しているから」「1LDKの需要が高まっているから」といっても
安易に言いなりのまま建てることはお勧めしません。
なぜなら、アパート経営する40年近くの間、ずっとその状況は続きません。
実際に1LDK等の供給数が増えているので、
近いうちにワンルームと同じような飽和状態になる可能性も十分にあります。
長い間、空室に悩まない安定経営を行うためには
どの時代でも『入居者に選ばれるアパート』を建てることが大切なのです。
どの間取りでも差別化が必要
『入居者に選ばれるアパート』というのは、
・内見に来られた際に「ココに住みたい!」と思わせる
・入居後も「こんなに良い賃貸は他を探してもない!」と思わせる
この2点を実現できるアパートです。
実現できているアパートは、入居者が長く住んでくれるので空室が頻発することもありませんし、
転勤等の理由で空室になっても、すぐに入居者が決まります。
では、『入居者に選ばれるアパート』になるためにどうしたらよいのでしょうか?
それは他物件との明確な差別化が重要なポイントです。
差別化ポイントに悩まれる方も多いと思いますので、
参考までに、弊社のヨーロピアンアパートPRIMAのポイントをお伝えします。
<PRIMAの差別化ポイント>
- 入居者が女性限定
- ヨーロッパのような外観デザイン
- 天井高3.6mの開放感ある部屋
- 全室ロフトつき・角部屋
- オートロック・内廊下の安心セキュリティ
- 木造2X4工法による高耐震、高断熱、低コスト
- 収納スペースが多い
このように、周辺物件との差別化を意識すれば
時代や間取りに関わらず、順調な賃貸経営が行えると思います。
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永田 輝彦(ながた・てるひこ)
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