空室対策4サイクルと10メソッド、前回まではステップ1である「知ってもらう」こと、ターゲットに向けた情報発信についてご説明しました。それが、メソッド1の「フィッシャーマン漁法」、メソッド2の「空中戦と陸上戦」です。
今回からはステップ2に入ります。それは「見込み客フォロー」です。
見込み客フォローは、ターゲットに内覧してもらうためのステップです。このステップには、以下の3つのメソッドがあります。
メソッド3:不動産担当者との付き合い方
メソッド4:商品力
メソッド5:入居促進に必要な「魔法のことば」
今回はメソッド3、「不動産担当者との付き合い方」についてです。
不動産担当者の仕事を把握し、強力なサポーターになってもらう
不動産担当者は実際にどのような仕事をしているか、ご存知ですか。
不動産の仕事は大きく分けて3つ。それは「プロパティマネジメント(Property Management=PM)」業務、「リーシングマネジメント(Leasing Management=LM)」業務、「ビルマネジメント(Building Management=BM)」業務、いずれもマネジメントです。
PM業務とは、優良な入居者が入ってからの運営全般をサポートすること。LM業務とは、優良な入居者を入れること。BM業務とは、建物管理全般のサポートです。見込み客フォローのために必要な業務は、PMとLMとなりますね。
では、それぞれをもう少し詳しく見てみましょう。
プロパティマネジメントとは、主に不動産に関する資産管理のことです。
アパート経営においては、不動産投資における所有者と経営者の分離という考え方から、担当者が収益不動産の経営代行を行います。オーナー様に代わって運用管理のプロである専門スタッフが、それぞれの資産価値を最大限に高め、運用するのです。
担当者の具体的な業務として、建物の管理・賃貸業務の代行、賃料・共益費などの請求・回収、トラブル時の対応などがあげられます。
リーシングマネジメントとは、入居者様の募集、入居交渉、契約業務、更新、解約などの、契約管理です。
担当者はオーナー様サイドの立場から、マーケットリサーチ、入居者募集の企画立案・募集、賃貸契約締結までを行います。空室に優良な入居者様を誘致し、物件の稼働率を上げることをめざして、業務を遂行します。
あなたはアパート経営に関して、フォローをお願いする相手と、仕事の内容を把握していますか。担当者との付き合い方を違えると、思うような結果につながりません。
間違えていないか、確認してみてはいかがでしょう。
石川 龍明
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