マンション選びの3つのポイントは、3Pといわれています。
①立地(PLACE)
②価格(PRICE)
③間取り(PLAN)
大家さん、または家族の方がマンションを購入するときには、この3つのポイントをおさえておいてください。
ところで、大家さんのアパートにお客さんが入居するかしないかを決めるときにも、このぱっと見の3段階が重要なポイントになっています。
入居者が建物と部屋を見て、びっくりして、感動して、喜んで、そして気にいって入居を決めてしまうには、パッと見て驚く3段階があるのです。
外観を見てびっくりさせる
誰でもそうですが、まずは建物の外観です。最低限、汚いのは論外です。どこかのお店に入ろうと思っても、汚いお店に入る人はいません。大家さん、自分のアパートを外からじっくり見ていますか。もし汚ければ、よほどのもの好き以外は入居の申し込みはないと思います。
反対に、外観が人をひきつけるような建物であれば、入居者の第一印象は「ぜひ入りたい」と思ってしまいます。色の具合、風格、雰囲気などが、見る角度から味わいのある建物かどうか、ぜひ一度、ご自分のアパートをじっくり客観的に見てください。
「そんなこと言われても、魅力的にするにはお金がかかるだろう」、確かにそうですが、工夫次第です。例えば、建物の前面だけタイル張りにする、前だけ塗り替える、またはライトアップしてみると、夜はとてもきれいに見えます。ちょっと工夫してみてください。
入り口を見てびっくりさせる
自転車が氾濫(はんらん)、郵便受けが汚いのでは、入居者はがっかりしてしまいます。
自宅の玄関だと思ってください。花を飾ることは無理としても、植栽やグリーンがあれば、さらにエントランスが無機質なコンクリートでなくタイルやれんがをあしらってアクセントをつけると、とても印象がよくなりますよ。人の目線は7割が床にいくといわれています。床の豊かさは人の気持ちをひきつけます。
部屋に入ってびっくりさせる
部屋に入る前にドアを見ます。びっくりさせるには取り換えなければなりませんが、それにはちょっとお金がかかります。きれいに磨くか塗り替えるかして工夫してください。
ただし、スムーズにドアが開けられなければどうにもなりません。
そしていよいよ部屋の中です。基本的にはパッと見て部屋が開放的になっていることが大事です。各部屋の間仕切りは開け放っておくことです。狭い部屋を少しでも広く見せるように工夫してください。入居者が内見すると連絡を受けた大家さんが、窓を開けて空気の入れ換えをして、スリッパを用意し、なおかつBGMまでかけて準備したという話を聞くと、努力しているんだなと感心してしまいます。
入居者がパッと見てびっくりするのは、建物を見て、エントランスを見て、そして部屋の中に入っての3回です。そのたびに感動を与えるのです。皆さんが旅行して、今夜の旅館やホテルはどうかなと思って入っていく気持ちと同じなのです。
本郷 尚 (ほんごう たかし)
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