知らないと損をする!建て替えアパートの解体費用の落とし穴と対策術

アパート解体費用コスト削減のイメージ
 
賃貸アパートの解体は、築古アパートの建て替えもしくは、既存建物から新しく建物を建てる前に必ず必要な工程です。しかし、計画段階で十分な検討を行わないと、思わぬ費用がかかり、結果的に大きな損失につながる可能性があります。今回は、解体費用に関する落とし穴、具体的な事例とその対策術について解説します。

まず、本題に入る前に解体工事の流れと相場費用を解説します。

アパート解体工事の流れ

アパートの解体工事は、建物の規模や構造、周辺環境によって多少異なりますが一般的な流れを解説していきましょう。

STEP1 事前準備段階

・解体業者の選定: 複数の業者に見積もりを依頼し、信頼できる業者を選びます。
・近隣への挨拶: 解体工事による騒音や振動、粉塵など、近隣住民への影響を最小限にするために、事前に挨拶回りを行い、工事内容や期間、対策などを説明します。
・行政への手続き: 解体工事には、事前に地域の自治体への届出や許可が必要な場合があります。
・ライフラインの停止: 電気、ガス、水道などのライフラインを停止します。
・建物内の片付け: 家具や家電製品などの搬出、残置物の処分を行います。

STEP2 工事段階

・足場の設置: 安全に作業を行うために、建物周囲に足場を設置します。
・内装の解体: 床材、壁材、天井材などの内装を解体します。
・躯体の解体: 建物本体の壁、床、天井などを解体します。
・基礎の破砕: コンクリートの基礎を破砕します。
・廃棄物の搬出: 解体した廃棄物を分別し、処分場へ運びます。

STEP3 後処理段階

整地: 解体後の敷地を平らにします。
・排水工事: 必要に応じて、排水溝などを設置します。
・清掃: 工事現場を清掃し、元の状態に戻します。

▼上記の内容をフロー図化したのがコチラです▼

アパート解体工事の流れ

それでは、本題に入ります。

事前の調査不足による落とし穴(事例と対策)

アスベストの存在

事例: 解体中にアスベストが発見され、専門業者による除去作業が必要となり、大幅な追加費用が発生した。
対策: 解体前に必ずアスベスト調査を実施し、含有されている場合は適切な処理を行う。

地下埋設物の発見

事例: 解体中に水道管を切断し、周辺住民に迷惑をかけ、損害賠償請求された。
対策: 事前に詳細な地盤調査を行い、地下埋設物の位置を把握する。

建物の構造の誤認

事例: 構造が複雑で、解体工事に時間がかかり、費用が当初の見積もりを大幅に超えてしまった。
対策: 建物の構造を正確に把握するために、建築図面を入手し、必要であれば構造診断を行う。

アパート解体のイメージ

 

費用に関する落とし穴

見積り内容の確認不足とリスク回避の甘さ

事例: アスベスト除去費用や、予想外の構造補強費用などが発生し、予算オーバーとなった。
対策: 複数の業者に見積もりを取り、内訳をしっかりと確認する。
予備費の設定: 不測の事態に備え、ある程度の予備費を確保しておく。

補助金制度の誤った理解

事例: 申請書類に不備があり、補助金が支給されなかった。
対策: 申請前に、自治体の担当窓口にしっかりと相談し、必要な書類を揃える。

その他の落とし穴

近隣住民とのトラブル: 騒音や振動、粉塵など、近隣住民に迷惑をかけることで、想定外のトラブルに発展する可能性があります。
行政手続きの遅延: 解体工事には、事前に行政への届け出や許可が必要な場合があります。手続きが遅れると、工事が遅延し、費用が増加する可能性があります。

解体費用を安くする方法

複数の業者に見積もりを取る: 相場を把握し、適正な価格で工事をお願いできます。
解体時期を検討する: 需要が少なく、業者の競争が激しい時期を狙うことで、費用を抑えられる可能性があります。
不要なものを事前に撤去する: 解体前に、不要なものを撤去することで、廃棄物量が減り、費用を削減できます。
補助金制度を活用する: 国や自治体によっては、解体工事に対する補助金が支給される場合があります。
リノベーションの可能性を検討する: 全てを解体するのではなく、一部をリノベーションすることで、費用を抑えられる場合があります。

GIFTからのアドバイス

賃貸アパートの解体費用は、建物の状態や周辺環境など、様々な要素によって変動します。事前に十分な調査を行い、複数の業者に見積もりを取ることで、費用を抑えることができます。また、各自治体で行われている補助金制度を活用したり、リノベーションを検討したりすることも、費用を抑える一つの手段となります。
補助金制度については自治体のホームぺージに掲載されていますので確認ができます。わかりにくければ、問い合わせすれば教えてもらえます。
他にも、立ち退き解体費用の資金確保、融資の件も注意する必要があります。
解体工事は専門的な知識が必要なため、必ず専門業者に相談することを推奨します。
もちろん、弊社でも解体工事のご相談も無料で承っておりますのでお声掛けください!

▼ご相談はお問い合わせフォームよりお願いいたします。
https://www.prima-apartment.com/kobetsu-soudan/

この情報が、賃貸アパートの建築を検討されている方のお役に立てれば幸いです。

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古川 健一

株式会社GIFT  マーケティング・インサイドセールス リーダー 主にWEB集客、広告・イベント企画運営、お客様サポート業務を行っている。 17年間、輸入建材商社の営業マンとして200社以上のハウスメーカーや工務店を担当。数億円の大型物件を約50棟対応した経験から家作りや輸入から国産建材の善し悪しを熟知し、深掘りしたアドバイスを得意としている。 趣味はランニングでフルマラソン、山を走るトレイルランニングに取り組んでいます。100kmのウルトラマラソンの完走実績あります。