オーナー座談会で空室対策のディスカッションをしていると、退室する理由を把握していない大家さんが少なくないことに驚きます。管理会社に任せているので、理由がよくわからないというのです。
入居者様は、なんとなく出て行ってしまうわけではありません。何かしら理由があるはずです。それを知ることが空室対策の第一歩です。退室理由やクレームは宝の山。しっかり把握して、分析し、改善することで、「住み続けたいアパート」になるのです。
それぞれの退去理由に、満室への生きたヒントが隠れている!
退去理由には、大きく分けて「理由型退去」と、「結果型(原因)退去」があります。
理由型退去とは、「学校や会社が変わる」、「家を建てる(あるいは購入する)」という、入居者様本人の都合、ライフスタイルの変化などが理由です。ですから、現在の建物に原因はありませんし、オーナー様が対策を講じることは不可能です。
結果型(原因型)退去とは、入居時は良いと思ったものの、なんらかの不満があって退去するというパターンです。たとえば、「入居者間のトラブル」、「住み心地」、「管理会社の対応」、「金銭トラブル」、「ご近所トラブル」、「セキュリティ問題」などです。
こういった退去理由にこそ、空室対策のヒントがあります。
退去理由やクレームを実際に聞くのは、耳が痛いかもしれません。しかし、これらの情報収集を怠らず、きちんと見つめ直すことが空室対策につながることを、忘れないでください。
出典:プリマ「成功大家になるための資産運用大学」より
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石川 龍明
「横濵快適住環境研究所」代表、不動産活用コンサルタント。賃貸経営で一番問題となる『空室対策』のプロフェッショナルとして、多くの地主・家主・資産家様の悩みや問題点を解決。全国でセミナーを開催するほか、リノベーションブランド『DRAGON VINTAGE』などのプロデュースを手がける。ニックネーム 龍(りゅう)さん。http://www.shin-chintai.com
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