退去原因の1つとなる日常生活のストレスを防ぐ、空き室対策。今回は女性のライフスタイルに焦点をあてて考えてみましょう。
職場に弁当を持参する人が、この数年急増しています。女性に限ったことではありませんが、経済的な問題だけでなく、健康に対する意識の向上とともに、素材を含めた食にこだわる人が増え、自炊率上がっているからです。
そこで重要なのは、キッチンのコンロ口数。調理器具を揃えて、しっかり自炊をしたいという人は、部屋探しでキッチンコンロの口数にこだわっている人が多いのです。
単身タイプの部屋では、コンロ口数が少ないために思うように調理が進まず、その不満が退去原因につながる場合も少なくありません。
今後は単身タイプといえども、キッチンコンロの口数は2口以上を意識することが、重要なポイントとなりそうです。
小さな便利の積み重ねは「住み続けたい部屋」へのキーポイント
次に考えたいのは、玄関まわりです。
女性は靴をたくさん所有しています。靴だけではなく、趣味でゴルフやスノーボードをしている場合、その収納スペースもほしいところです。そう考えると、シューズボックスは天井高まである大きなものがほしいですよね。
また、雨の日に着たレインコートや濡れてしまった上着は、乾かしてからクローゼットにしまいたいもの。衣服についた臭いが気になる場合なども、消臭効果のあるスプレーなどをかけて一晩おいてから収納したい。
そのため「玄関にフックがあれば便利なのに……」と考える女性は、少なくないはずです。
このように、なくても困らないけれど「あれば便利」という、小さな工夫の積み重ねが、内覧の際の印象に残り入所促進の決定打となります。
さらには、実際に入居してわかる「あって良かった」という便利さが満足度につながり、空室を防ぐ対策にもなるのです。
出典:「成功大家になるための資産運用大学」より
石川 龍明
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