「管理会社と仲良くしましょう」~がんばれ、大家さんVol.11

「アパートの管理は、管理料を払って管理会社の人に任せているから安心だよ」。それはそれでよかったですね。といってもこのご時世です。大家が店子に貸してあげる、という姿勢ではとてもやってはいけません。
何しろアパート経営も、油断していると空室になったり、家賃を値下げしないと次の入居者が入ってくれません。特に長期間空室になったら大家さんはたいへんで、気の小さい人なら夜もろくに眠れなくなってしまいます。

管理会社との連絡は日頃から密に

そこで今回は、管理会社や入居者を斡旋(あっせん)してくれる不動産会社の人との付き合い方をお話ししましょう。
まず、日頃から管理会社の方と十分連絡をとっておきましょう。現在の入居者の意見やアパートの管理状況を、直接聞くことです。特に問題ナシというより、何か問題になっていないかを聞き出してください。
例えば、自転車の放置がひどく、アパートの前面が汚らしくなっている……となれば、駐輪場の設置を考える。最近ピッキング問題が入居者からの不安として取り上げられている……それなら、鍵やドア、そして入り口を考える。
お金のかかりそうな話ばかりですが、“問題ナシ”ということはまずないのです。お金をかけて何かをするのではなく、創意工夫して対応してください。
管理会社の話だけでなく、自分の目で耳で確かめることも重要です。ある大家さんが夜に自分のアパートを見たら、入り口の蛍光灯の電気が切れそうで、なんともみすぼらしかったとのこと。分かりますよね。蛍光灯がついたり消えたりしているのでは、みっともないですよね。

賃貸住宅、夜の様子

今は“入居者が選ぶ”時代です

管理会社や、斡旋(あっせん)してくれる不動産会社の第一線の営業マンと、直接話をしてみてください。今の賃貸市場の動向や人気のあるアパート・間取りについても、突っ込んで聞き出してみてください。場合によっては、現場に直接行って自分の目で見て確かめてください。きっとショックを受けることでしょう。
さらにぜひ一度、不動産会社がどんなふうに入居者を斡旋しているか、入居者がどんな方法で選択しているかを見て聞いてみてください。いまや、インターネットで入居者はたくさんの情報を得て選択しています。条件・間取り・家具を、一度に比較検討しています。
まさに、“選ばれているのは大家さんの建物”のほうなのです。

管理会社に感謝の気持ちを伝えよう

ということで、大家さんが“浦島太郎”にならないように、管理会社や不動産会社の営業マンとしっかり情報交換しておいてください。昔は大家さん自身がお客様でしたが、今は大家さんが管理会社や不動産会社に対して、「いつもお世話になります」という姿勢になってきました。
「本当ですか?」、本当です。本物の大家さんは、入居者を紹介してくれる会社に感謝しています。
私の知り合いの大家さんは、毎年忘年会の時期になると、自分のアパートや駐車場を管理してくれている営業の人をお呼びして、ささやかですが忘年会をやり、「いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と、感謝の気持ちを伝えています。さすがプロの経営者です。

忘年会のイメージ

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本郷 尚 (ほんごう たかし)

本郷 尚 (ほんごう たかし)

税理士・本郷尚 日本における資産税の第一人者として、相続、贈与、事業継承、土地活用、財産管理を中心に活躍。各方面で講演・執筆等行い、著書も多数。株式会社タクトコンサルティング会長。 https://www.tactnet.com/