オーナー様からご相談で最多の空室問題に、長年取り組んだ経験から生まれた空室対策。今回も、ステップ2「見込み客フォロー」の「商品力」についてお話しします。
商品力を支える3つのポイントは、「カテゴリーとコンセプト」、「ターゲットの絞り込みと分析」、「リーシング力」です。
では、具体的にご説明しましょう。
まずは、「カテゴリーとコンセプト」についてです。
カテゴリーとコンセプトで入居者を絞り込む
一般的に「カテゴリー」は範疇、「コンセプト」は概念でと訳されますが、ここで言う「カテゴリーとコンセプト」とは、人と建物です。どんな人に住んでもらいたいか想定し、その人のニーズに応えるアパートを企画することを指しています。
カテゴリーは、立地と市場リサーチから想定します。
例えば、駅から10分以内の物件で、通勤に便利。駅への経路に、スーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストア、金融機関、クリニックなどがあり、仕事帰りにさまざまな用を済ませることができる。しかも駅への道は夜でも明るい。こんな立地条件であれば、単身の女性に喜ばれる。
このように具体的な人物像を想定し、カテゴリーを絞り込みます。
カテゴリーが決まったら、次はコンセプトを設定します。
カテゴリーは単身女性です。必要なのはセキュリティ、デザイン性、快適な居住性のポイントとなる水回りや収納などハード(設備)の充実、長く住んでもらうためのソフト(サービスなど)を熟慮した、建物、居室です。
プリマのカテゴリーは、単身女性です。
コンセプトは
・ヨーロッパ長の外観・内観における圧倒的な差別化
・女性目線で考える安心と安全のセキュリティ
・邸感染湯面積1.5倍、開放的な3.6mの天井高
このようにカテゴリー(=人を)想定したコンセプト(=建物を企画)で、入居者を絞り込むことが、新時代の賃貸経営の考え方です。

石川 龍明

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