成功大家さんの基本中の基本とは~成功大家の秘伝書【人は頭で考え心で動く】その④

差別化されない物件は、埋もれていくだけ

満室経営を維持している成功大家さんは、どんなステップを踏んでいるのかをお話しする前に、前回に続き、大家さんが陥りがちなパターンを紹介します。

新しい入居者を獲得するために、クロスを貼り替え、キッチンを入れ替え、そして家賃を5,000円も下げました。それなのに、物件は10ヶ月空いてしまいました。いったい何が悪かったのでしょうか?

一番の間違いは、大家さんは「なるべくお金はかけないように」、管理会社は「この物件だけ特別扱いはできない」との考えから始まり、双方の押問答となっていたからではないでしょうか。
そして結果的に、「当たり障りのない物件」になってしまったのです。このような物件は世の中に乱立しています。
家賃が高ければ安い物件に負け、部屋が狭ければ広い物件に負け、駅から遠ければ近い物件に負け……。もうキリがありません。

要するに差別化されてない、当たり障りのない物件は埋もれてしまうのです。世の中には埋もれていく物件が、どれほどあることか……。

 

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カテゴリーとコンセプトによる差別化が重要

それではどうすれば差別化ができるのでしょうか?
それは「お金を払ってくれる人に喜んでもらう」という、商売の原点を、しっかり考えることです。

お金=家賃
払ってくれる人=入居者様

「駅から遠くても、家賃が少し高くても、こんな環境の、こんな建物に私は住みたい」と思わせる作品になっているか。それが、長期に渡って安定した経営をするために、必要だと思うのです。

ファッションの提案も、車やお菓子などの物品販売も、さまざまなサービスの提供も、対象者を具体的にイメージし、ターゲティングして商品を開発します。賃貸業もサービス業です。

「誰に」住んでもらうか=カテゴリー
「どんな生活」をしてもらいたいか=コンセプト

それを、まずは考えるべきだと思うのです。この考え方は、新築でもリノベーションでも、かわることはありません。
そして、これが成功大家さんの基本中の基本といえる考え方なのです。

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「満室カフェ」では、各分野の専門家(税理士・不動産鑑定士・弁護士・ファイナンシャルプランナー・不動産コンサルタントなど)が、賃貸物件オーナー様のお悩みや不安を解決する、「満室経営」実現のための情報のご提供を行っております。
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石川 龍明

「横濵快適住環境研究所」代表、不動産活用コンサルタント。賃貸経営で一番問題となる『空室対策』のプロフェッショナルとして、多くの地主・家主・資産家様の悩みや問題点を解決。全国でセミナーを開催するほか、リノベーションブランド『DRAGON VINTAGE』などのプロデュースを手がける。ニックネーム 龍(りゅう)さん。http://www.shin-chintai.com