「短期貸しの家賃は1.5倍以上」~がんばれ、大家さんVol.33

大都市や駅前にある月単位または週単位で貸すマンションが増えてきました。電車や駅の看板広告、さらには最近ではテレビでもコマーシャルをやっています。
「私には関係ないや」なんて言わずにしっかり聞いてください。必ずや参考になりますし、ある意味では強力なライバルになる可能性があるかもしれません。

バッグ一つでその日から生活

一般のアパートやマンションと異なるのは、単に賃貸期間が短いだけではありません。通常は月単位や週単位のマンション(以下短期貸しとします)には、机、テーブル、食器棚がほとんど用意されています。入居者はホテルに泊まるのと同じ感覚です。バッグ一つでその日から生活できます。
利用感覚はほとんどホテルです。希望すれば部屋の掃除(有料)もやってくれますので、とても便利です。
家賃は通常のアパートやマンションと比べると、場所にもよりますが、おおむね1.5倍以上です。
「そんなに高いのか?」「そうです、もしかすると2倍もあります」

短期貸しはなぜ高く貸せるのか

なぜそんなに高く貸せるのかというと、次のとおりです。
短期貸しでは、入居時にまとまったお金はほとんど要りません。例えば、通常のマンションが月額10万円だとします。1年間借りたとすると、仲介料、権利金や敷金、引っ越し費用その他で合計金額50万円かかったとします。諸費用50万円+家賃1年分120万円=170万円になります。
短期貸しの場合、月額15万円だとすると年間180万円ですからほぼ同額となります。これなら気軽に借りられるマンスリーのほうが人気がでてきます。
単純計算すれば、2年以上の場合は通常のアパートやマンションが安くなりますが、1年未満または期間不明、または気楽にというのであれば、月単位が有利です。
さらに一般の賃貸住宅の保証人や審査が厳しければ、その差は広がります。

ホテルより安く、一般賃貸より気軽

実は、短期貸しのライバルは通常の賃貸マンションだけではないのです。ホテルもです。1泊1万円のホテルに泊まれば月額30万円です。毎日の掃除や利便性はホテルのほうにありますが、賃貸貸しの月15万円はやはり魅力となります。

借りる人は、ホテルの宿泊料金と比較し、かつ普通の賃貸マンションの面倒な手続きと比較して、この短期貸しを選択しています。
何度も利用するリピーター客が多いといわれています。さらに最近では、学生の中からこの短期貸しを利用する人が増えてきています。気楽に移動できることに魅力を感じるのでしょう。

どうですか大家さん、賃貸市場はどんどん変化しています。
アメリカでは月単位で貸すのが主流で、かつ家具が用意されているのが普通です。一度短期貸しのマンションを見るか、聞くかして、ライバルを研究してください。

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本郷 尚 (ほんごう たかし)

本郷 尚 (ほんごう たかし)

税理士・本郷尚 日本における資産税の第一人者として、相続、贈与、事業継承、土地活用、財産管理を中心に活躍。各方面で講演・執筆等行い、著書も多数。株式会社タクトコンサルティング会長。 https://www.tactnet.com/