アパートを気に入って契約してもらうために
空室対策、第3のアクションは「アパートを気に入って契約してもらう」ことです。
「小冊子戦略」、「入居審査方法」、「即断即決」、「担当者の役割」の4つのステップから成り立ちます。このステップは、優良な入居者を確保するためにとても重要です。ですから、1つ1つを深くお話します。
まずは「小冊子戦略」です。
小冊子については前回、アパートを内覧してもらうためのステップ3「イメージ戦略」でもお話ししました。物件の魅力を伝え、内覧時の記憶を呼び起こしたり、相談者に情報を伝えたりするための有効なツールです。
空中戦と陸上戦を制した物件が、契約を決める
入居希望者は、物件を探すためにインターネットを利用しているケースが少なくありません。検索方法は、主に2通りあります。
1つがチェックボックス検索。あらかじめ設定された、チェックボックスの条件をチェックして検索する方法です。
もう1はキーワード検索。Googleなどを使って、自分の気になるキーワードで検索する方法です。最近はこの方法で検索した入居希望者のほうが、成約率が高いように感じます。
こうして検索した数十件の中から、3件くらいをピックアップして物件を見に腰を上げます。つまり、内覧です。
アパートの空いているお部屋を埋めるための契約は、インターネットだけでは決まりません。自分が本当に住みたいかを「見て・触って・感じる」ことを基準に選びたいのです。
腰を上げて内覧会に足を運ぶために、インターネットで見てみたいお部屋を探します。Amazonで本を買うのとは根本的に違うのです。
インターネット検索で選ばれるのは「空中戦」、内覧してお部屋を決めるのは「陸上戦」。この2つの戦略を制した物件がお部屋の契約を決めるのです。
その大切な「陸上戦」の内覧に小冊子がなぜ有効か、どのような関係にあるのか…。
次回は「小冊子戦略」のキモになる、内容についてお話いたします。
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石川 龍明
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