賃貸経営のオーナー様にうかがいます。
家賃収入が未来永劫、続くと思っていませんか?
もちろん、賃貸物件をきちんと管理し、新築同様とは言えないまでも、入居者様が快適に住むことができるように維持して長く住んでいただければ可能かもしれません。けれども安定した家賃収入を得続けるためには、建物の原価償却が終わる頃に建て替えや買い換えをする必要があります。このようなリスクに備えることで、健全な賃貸経営を継続することができるのです。
ところがローン残高が減り、家賃が手元に残るようになると、それで満足したり、安心したりしてしまう。そのキャッシュフローをすべて生活費に回してしまったり、贅沢品を購入したりするなど、無駄に浪費するオーナー様は少なくありません。そうなるとリスクに直面した際に、資金不足となってしまいます。資金が調達できなければ、建物は古いまま。資産継承もできず、最終的に売却しようと思っても、資産価値が落ちた物件は希望価格に満たないどころか、買い手がつかないことにもなりかねません。
実際、リスク対策が不十分だったために老後資金に困っているオーナー様を、私は何人も見てきました。
将来を見据えた資金準備に、生命保険を賢く利用
安定した家賃収入を継続させるためには、予想されるリスクに備えて資金を準備することが重要になります。そのために役立つのが、効率よく資金を積み立てる生命保険です。
例えば終身保険。死亡保障が生涯付くだけでなく、契約から10年以上経つと、解約返戻金が銀行預金より多くなるケースも少なくありません。こういった保険を上手に利用すると、賃貸物件の老朽化、自然災害、相続・継承などのリスクをカバーすることができるのです。
イソップ童話のアリとキリギリスをご存知ですよね。食べ物がなくなる冬というリスクに備えて、夏の間に着実に準備をするか、無計画に優雅に過ごすかで、結末が大きく変わりました。
皆さんもアリさんオーナーになるように、リスク対策、資金計画を見直しましょう。そして生命保険を上手に利用してください。
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川西 こうじ
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