アパートが築古になっても、家賃を下げずに空室にならないためには、古さに打ち勝てる物件力、差別化が必要になります。
とはいえ、どんな差別化すれば良いのか?と悩んでいるオーナー様も多いはずです。
プリマアパートが、周辺に新築アパートが増えても家賃を落とさずに満室経営できる理由の一つが、外観のデザインです。
この記事では、プリマが採用する海外の建築デザイン様式をご紹介しながら、差別化できるアパートのデザインについて考えます。
プリマの外観デザインは海外の建築デザイン様式を取り入れている
なぜプリマが築古になって、周辺に新築アパートが増えたとしても家賃を落とさずに満室経営ができるのか?
その理由の一つが外観のデザインです。
プリマをパッと見た時に、ほんとんどの方がこんな風におっしゃいます。
「まるで海外にいるみたい~」「お洒落~」「可愛いい~」
プリマの外観デザインは、海外の建築デザイン様式の中でヨーロッパで生まれたジョージアンスタイルをそのまま取り入れています。
では、そのジョージアンスタイルって何だろう?って思いませんか?
今回は、ジョージアンスタイルを含めた代表的な海外の建築デザイン様式をいくつか皆様にご紹介します。
建築デザイン様式の起源について
海外の建築デザイン様式をご紹介する前に、建築デザイン様式はどのようにして生まれたのか?そのルーツを少しだけお話しします。
建築デザイン様式の起源は、地域や文化によって異なります。
例えば、古代エジプトのピラミッドは、宗教的信念や葬儀の慣習に基づいて建てられました。また、古代ギリシャのドーリア式(代表例はアテネにあるパルテノン神殿)は、戦争や政治的な権力の象徴として生まれています。ローマの建築は、技術革新と都市計画の需要から発展し、イスラム建築は宗教的な信念と文化的なアイデンティティを表現するために、幾何学的なパターンや装飾を特徴としています。
つまり、建築デザイン様式は、歴史、宗教、政治、技術、文化などの複合的な要素によって形成されていることがわかります。
左右対称が特徴のジョージアンスタイル
18世紀初頭からイギリスのジョージアン時代(1714年-1830年)に隆盛を極めた建築様式です。
この様式は当時の君主(ジョージ1世から3世)にちなんで名づけられました。
特徴は、優雅で対称的なデザインです。
建物は左右対称になっていて、窓やドアが均等に配置されています。また、繊細で精巧なディティールが魅力です。
建物の外観には装飾的な要素や彫刻がバランス良く取り入れられ、特に柱や窓回り、玄関廻りに装飾されるケースが多く見られます。外装には一般的にレンガや石を使うので、洗練された上品さに加え、クラシカルで堂々とした印象を与えます。
他には、高い天井と大きな窓が特徴で、これにより室内は明るく開放的な雰囲気の、エレガントな住空間が演出されています。
シンプルでありながら格式が高いジョージアンスタイルは、今でも都市や田園地帯の住宅で目にすることが多く、飽きの来ないデザインとしてイギリスで支持されています。
温かみのある雰囲気が特徴のコロニアルスタイル
アメリカ植民地時代の17世紀から19世紀初頭にかけての建築様式で、イギリスからアメリカに移住してきた人々によって築き上げられた建築様式です。イギリスの伝統的な建築様式をベースに、アメリカの気候や風土に合わせてアレンジされています。
特徴は木材を多用しているところ。レンガとの組み合わせが歴史的な魅力を演出し、温かみのある雰囲気が安らぎと豊かさを感じさせる建物です。
デザインはシンメトリー(左右対称的)で、玄関を中央に配置して窓が均等に配置されています。
屋根は急勾配が多く、その理由は、雪や雨がすぐに落ちるようにするため。建物の耐久性と同時に、建物の風格を生んでいます。
窓は比較的多く取り入れられています。これにより、採光が確保でき室内空間を明るく開放的にしています。格子付の窓も特徴の一つです。
外壁を白く塗り、装飾的な要素を取り入れているのも特徴の一つです。特にドアや窓枠、屋根飾りなどを組み合わせて、独自のアクセントを演出します。
コロニアルスタイルは、その歴史的な魅力と、温かみのある雰囲気から、現代でも多くの人から愛され、モダンな生活空間にも取り入れられています。
個性的なデザインが特徴のチューダースタイル
15世紀から17世紀初頭にかけて、イングランドで隆盛を極めた建築様式です。
特徴は、尖った屋根と外壁と屋根の一部に見える木組みの構造です。独特な模様を演出し、建物全体に個性的な外観を与えます。外壁の木組み構造の間には白い漆喰を使用して、独特な建物全体の色調とコントラストを生み出します。
シンメトリー(左右対称)デザインが一般的で、窓やドアが左右対称に配列されて、建物全体がバランス良く構成されています。
窓は比較的大きな窓を配置して豊かな自然光を差し込ませて室内空間を明るく開放的にしています。豪華で装飾性のある玄関も特徴です。
チューダースタイルは、独特で迫力のある外観から歴史的な建築愛好者に支持されています。
個性的でありながらも、左右対称的なデザインがバランスを保ち、建物全体に風格を与えます。
気品の高さと優雅さが特徴のクィーンアンスタイル
クィーンアンスタイルは、19世紀末から20世紀初頭にかけてイギリスのアン女王時代に流行した建築様式で、イギリスが入植した時代にアメリカで発展した様式のひとつです。
特徴は多角形の塔や円塔を建物の角や中央に配置した左右非対称な外観です。
豊富な装飾も特徴の一つです。家の外観には様々な彫り込みのモールディングを配置し、バルコニーと手摺も装飾性のあるレールや柱を使用しています。
また、外装色も様々でコントラストの強い配色も多く見られます。
円錐形の屋根や、ステンドグラスを使用した窓で装飾性を高めています。
欧米の場合、日本に比べて外構や植栽と建物とのバランスをとても大事にしますが、クィーンアンスタイルでは特に建物を引き立たせるようにこだわるケースが非常に多くみられます。
クィーンアンスタイルは、気品高さと古き良きヨーロッパの情緒を表現しており、多彩で装飾的な特徴から、こだわりのある建物を好む人々に人気があります。
大自然と融合する幾何学的なデザインが特徴のプレーリースタイル
アメリカ合衆国で19世紀末から20世紀初頭にかけて発展した建築様式で、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが提唱・普及させた様式です。
特徴は、水平線を強調するデザインです。低い屋根と広がる横長の構造が、地平線と調和します。
その名前の通り、建物がアメリカの中西部にある大草原(プレーリー)と一体化し自然に溶けこむ、自然との融合が美しい建築スタイルなのです。
大きな窓とそれらを連窓にして、充実した採光を実現し、間取りも仕切りを少なくしてオープンスペースにしています。そのため、室内の隅々まで光と風が行き渡り、あたかも自然の中にいるような開放感を得ることが出来ます。また、建物デザインは、複雑な幾何学的な形状が多く、対称性を重視しつつも、斜めに配置された要素や抽象的な形状が見受けられます。
独自のデザインが自然と調和し、広がりと開放感が魅力の建築様式が、プレーリースタイルの特徴です。
地中海にある赤い屋根瓦と白い漆喰壁が特徴のメディタレーニアンスタイル
メディタレーニアンスタイルは、地中海地域の伝統的な建築様式にインスパイアされたデザインの一つです。
16〜17世紀のイタリアンルネッサンス様式に倣った建築様式で、イタリア、スペイン、ギリシャなどの地中海沿岸地域で見られ、温暖な気候に適した開かれた構造や素材を特徴としています。セカンド・イタリアン・ルネッサンス・リバイバル様式とも呼ばれます。
スペインの伝統的な建築様式の流れを汲み、スペイン風瓦や塗り壁、アーチ形状や優美なロートアイアンなどが使われています。
大きな窓とフレンチドア(両開きタイプのテラスドア)が一般的で、自然光がたっぷり取り入れられます。窓や扉周りをアーチや装飾的なフレームで飾ることもあります。
室内の天井やファサード、テラスには木製の梁や柱が見られます。これらの要素は温もりを与え、自然素材の美しさを引き立てます。
メディタレーニアンスタイルは、シンプルながらアーチを多用したデザインと温暖な色調が特徴で、暖かい気候や美しい自然環境と相性が良い建築様式として知られています。
流行に流されず、いつまでも飽きの来ないデザインには理由がある
海外の建築デザイン様式は数多くある中で、代表的なデザインをいくつかご紹介してきました。
100年経っても、200年経っても、廃れずに愛され、遺されているモノって必ず存在していますよね。
建物に限らず、家具、洋服、食器、楽器、陶器、等々。車でいえば、クラシックカー。家具で言えば、ヴィンテージ家具。建物で言えば、築100年近くにもなる建物や歴史的な建造物を見ると、味わい深さを感じたりしませんか?
新製品は必ず沢山世に出てきます。そんな中でもブレのない、いつまでも愛されている理由ってあるんです。
自分は、おそらく普通以上にそういったモノに味わい深さを感じる方だと思うのですが、そもそも、人はなぜ、そう思うのか?
ぱっと見た時の雰囲気が良かった。
デザインが好き。
質感がいい感じ。
懐かしい感じがした。
温かみが感じられた。
色合いが好み。
人それぞれ良いと思うところが複合的に組み合わされて、味わい深さを感じています。
建物の場合は、特に経年による質感、建物全体のバランスが、味わい深さという魅力に大きく関わっているように思います。
古いことは、一見マイナスにとらえられがちですが、古いからこそ増す魅力を持つのが、ご紹介してきたジョージアンスタイルをはじめとする、海外の建築デザイン様式なのです。
もし、貴方が所有している賃貸アパートをお子様やお孫様の代まで受け継ぐのであるならば、永続的に安定した収益を生み出すことを考えなけれければいけません。
そのためには、築年数が古くなっても、周辺に新築物件が建っても、負けない物件力が必要となります。
それが、プリマが海外の建築デザイン様式を採用している、大きな理由のひとつなのです。
これからアパートの新築や建て替えを検討するオーナー様には、物件力を持つために、是非、外観のデザインにも拘ってご検討してみてください。
文中でもご紹介した、デザインにこだわる弊社のアパートPRIRMA(プリマ)のモデルルーム見学は随時開催しております。
外観デザインも含めて、プリマの物件力、差別力がわかります。
是非一度、実際にご覧になって、体感してみてください!
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古川 健一
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