使い方によって銀行預金も必要になる
前回の「貯蓄だけではもったいない! 毎月の家賃収入はどのようにストックすべき?」でも、銀行預金が資産運用に向かない理由について簡単に触れましたが、今回は銀行預金を利用するメリットとデメリットを、もう少し踏み込んでご説明してみましょう。
銀行預金の最大のメリットとして、まず一つ目に、必要な時にお金を自由に出し入れできる利便性が挙げられます。二つ目は、債券や投資信託などのように元本割れ(投資金額を下回ること)が発生するリスクがない、という安定性です。
例えば、数年先にお子さんの学資でまとまったお金が必要になる場合は、運用に回さず、銀行預金で準備しておく方がよいでしょう。
銀行預金だからといって、100%安心ではない!?
好景気に沸いたバブル時代ならいざ知らず、経済成長が停滞気味の今の日本では、銀行預金では金利がほとんど付きません。
また、意外に知られていないのは、インフレ(インフレーション=物やサービスの価格が上がること)が続くと、実質的にお金の価値が下がること。つまり、お金を銀行に預けて貯蓄に励んでも、結果的に損をしてしまうのです。
長い間、物価が停滞してすっかりデフレ(デフレーション=物やサービスの価格が下がること)に慣れている日本の人々ですが、インフレになった場合、銀行預金だけでは心許ないというのが実情だといえるでしょう。
おすすめしているのは、銀行に預ける金額は「生活費の1年分+近いうちに使う予定のお金」が目安です。せっかく得られた家賃収入ですから、余裕のあるお金を上手に運用して、資産を守っていきたいですね。
下記、「株式会社WealthLead ウェルスリード」のYoutubeチャンネルでも、投資を始めたい方に役立つ情報をわかりやすく発信しています。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCC1BrUMKz2_utmah4y_ZENw
「満室カフェ」では、各分野の専門家が賃貸物件オーナー様のお悩みや不安を解決する、「満室経営」実現のための情報のご提供を行っております。
記事に関するご質問、不動産鑑定や相続税のご相談などございましたら、下記フォームより満室カフェまでお気軽にお問い合わせください。
濵島成士郎
最新記事 by 濵島成士郎 (全て見る)
- まずはプロに聞け! 資産運用のゴールへの近道【次世代オーナーのための資産運用~その6】 - 2021.07.09
- 資産運用で注意すべきことは?【次世代オーナーのための資産運用~その5】 - 2021.07.02
- 達成目標別におすすめの金融商品が知りたい!【次世代オーナーのための資産運用~その4】 - 2021.06.11