貯めているだけで大丈夫? 銀行預金のメリット・デメリット【大家さんのための資産運用~その2】

使い方によって銀行預金も必要になる

前回の「貯蓄だけではもったいない! 毎月の家賃収入はどのようにストックすべき?」でも、銀行預金が資産運用に向かない理由について簡単に触れましたが、今回は銀行預金を利用するメリットとデメリットを、もう少し踏み込んでご説明してみましょう。

銀行預金の最大のメリットとして、まず一つ目に、必要な時にお金を自由に出し入れできる利便性が挙げられます。二つ目は、債券や投資信託などのように元本割れ(投資金額を下回ること)が発生するリスクがない、という安定性です。

例えば、数年先にお子さんの学資でまとまったお金が必要になる場合は、運用に回さず、銀行預金で準備しておく方がよいでしょう。

通帳と計算機

銀行預金だからといって、100%安心ではない!?

好景気に沸いたバブル時代ならいざ知らず、経済成長が停滞気味の今の日本では、銀行預金では金利がほとんど付きません。

また、意外に知られていないのは、インフレ(インフレーション=物やサービスの価格が上がること)が続くと、実質的にお金の価値が下がること。つまり、お金を銀行に預けて貯蓄に励んでも、結果的に損をしてしまうのです。

長い間、物価が停滞してすっかりデフレ(デフレーション=物やサービスの価格が下がること)に慣れている日本の人々ですが、インフレになった場合、銀行預金だけでは心許ないというのが実情だといえるでしょう。

おすすめしているのは、銀行に預ける金額は「生活費の1年分+近いうちに使う予定のお金」が目安です。せっかく得られた家賃収入ですから、余裕のあるお金を上手に運用して、資産を守っていきたいですね。

 

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濵島成士郎

株式会社Wealth Lead 代表取締役。新日本証券(現みずほ証券)での30年に渡る証券マン人生の大半を資産運用に携わる。2017年みずほ証券を退職後、「投資の文化で人と社会を豊かに」することをミッションに2018年3月に創業。公益社団法人日本証券アナリスト協会認定シニア・プライベートバンカー。