目的別生命保険の活用で、節税プラスαのメリットが

賃貸経営には、物件のローン返済をはじめとしたさまざまなお金が必要になります。そこで知っておきたいのが、賃貸経営のリスクに備えることができる生命保険の活用です。

賃貸物件の大家さんにとって、いちばん負担になるのは税金ですよね。
そして必ず必要になるのが、修繕費。次に相続・贈与の問題。さらに長寿の時代だから起こる老後の生活費、介護、病気などに関わるお金です。
そこで活用したいのが生命保険。保険にはさまざまな種類がありますので、目的に応じて選ぶことがポイントです。

さらに生命保険を使うことで税金対策など、低税率化もはかれます。
低税率化できるということは、その分を先々に使える、もしくは活用することによって自分の身を守ることができるということなのです。

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生命保険を賢く選べば、払込金以上の金額が戻る可能性も

よく70歳、80歳の方々から、「保険で良い思いをしたことがないよ」というお話を聞きます。それは、古いタイプの保険だからです。

実は生命保険というのは、戦後、女性の雇用を促進するために誕生したセールスレディによって販売されていました。そして当時は「1つの保険で、なんでもできる」という保険が主流だったのです。
例えば30歳から60歳まで、なんとか生命さんに毎月保険料を払い続け、トータルが2,000万円になったとします。ところが昔のタイプだと払い込みが終了したときに、どれくらいの金額が戻ってくるかというと、100万円程度。下手をすると、まったく戻ってこないこともあります。これが「1つの保険で、なんでもできる」保険のリスクです。

しかし時代は変わりました。現在では、「目的別に入る保険」が主流になっています。

いちばんの違いは、加入したときに出口でどれだけお金が戻ってくるかということが保証されている点で、ほとんどの生命保険が、このタイプです。例えば保険会社に2,000万円払った場合、60歳65歳で支払終了を迎える頃に2,000万円以上となって、戻ってきます。そして、支払終了後も増え続けます。生命保険の積立機能は金融商品として扱われる所以です。
つまり賢く生命保険を選べば、貯蓄より効率が良くなるというメリットもあるのです。

では、なぜ生命保険は貯蓄より効率が良いのでしょうか。
次回は「生命保険と貯蓄の違い」について、ご説明します。

 

 

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川西 こうじ

七福計画株式会社 代表取締役。⼤学で機械⼯学を専攻後メーカーに就職し技術職、営業職として活躍していたが、阪神淡路⼤震災での罹災を機に⽣命保険業界へ転職する。直営代理店経営を経て、より細やかなサービスを⽬指して保険代理店「七福計画」を設⽴。これまでのコンサルティング数は500社を超える。