知らなきゃ損! ここまでできる企業型DCの節税対策
過去2回にわたり、個人向けの税制優遇についてお話ししてきましたが、今回は資産管理会社として不動産投資をする専業大家さん向けの、非常にお得な「企業型確定拠出年金(企業型DC)」をおすすめしたいと思います。
厚生年金の被保険者で他の企業年金がない場合、iDeCoは掛け金の上限が月額2万3,000円までなのに対し、企業型DCであれば、その上限が月額5万5,000円までと倍以上に増えます。さらにこの5万5,000円には社会保険料もかかりません! これは大きいですね!
その上、企業型DCは会社の福利厚生制度に該当するので、これを全額損金として算入でき、そっくりそのまま個人に所得移転することが可能。なんと、年間66万円も非課税で所得移転が出来るというわけです。
もし家族経営なら、本人のほかにも配偶者や子どもの分も企業型DCで運用すると、例えば5万5,000円×2人分、3人分……という具合に非課税となる対象額も増え、その分、節税効果も大幅にアップします。
この節税の仕組みを知っているのと知らないのとでは、大違いですね!
長生きするほどお得に? 今後の法改正にも注目
2020年12月時点では、企業型DCの継続加入年齢および拠出期間は、最高65歳までの従業員が対象となっていますが、年金改正法により、2022年5月からはこれが70歳にまで引き上げられることになっています(ちなみに、iDeCoの場合は65歳まで延長)。
一括で受け取る場合には「退職所得控除」が使えますし、年金方式で受け取るなら「公的年金等控除」が適用されますが、そのほかに退職一時金があると受け取り方法に有利・不利がでてきますので、税理士さんとよく相談してくださいね。
企業型DCについて、もっと分かりやすく説明した動画はこちら。
【加入者向け】企業型確定拠出年金(企業DC)
https://www.youtube.com/watch?v=vKzGf8_crB8
【経営者向け】企業型確定拠出年金(企業DC)
https://www.youtube.com/watch?v=k30Lo9bFGMo
下記、「株式会社WealthLead ウェルスリード」のYoutubeチャンネルでも、投資を始めたい方に役立つ情報をわかりやすく発信しています。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCC1BrUMKz2_utmah4y_ZENw
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濵島成士郎

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